東京都足立区大谷田にあります《宗教法人福寿院》は、寺院経営(宗教活動)を通じて、ご信仰の大切さを広めていきたいと考えております。

 
 

お彼岸

お彼岸
 
 

お彼岸について

お彼岸について
 
お彼岸】お彼岸には檀信徒の皆様は必ずお墓参りに行かれると思いますが、中には直接お墓に行ってそのまま帰ってしまう方がいらっしゃいます。お彼岸中は仏教徒として普段以上に信仰心を養い、精進努力した生活を送り、よく戒律を守り、自己を修養し、普段なかなか出来ない功徳を積むための期間です。その中で先祖を偲び・敬い、菩提寺を参拝し、お墓参りやお塔婆を建てて故人の冥福を祈ります。お墓参りとは、まず、自らのその行いを自分自身を本堂(ご本尊)の前で顕(あらわ)にしする事でご利益を頂戴し、そのご利益を自分自身でお墓の前まで持って行き、自らの祈る力でご先祖様(故人)の為に手向ける事、祈りをささげる事が大切です。お彼岸とはただお墓参りをするだけの期間ではありません。自らの行いを他に手向け、回向する期間なのです。
期間】お彼岸の期間は年二回あり、春分と秋分の日を中日としてはさみ、前後3日間、彼岸の入りから明けまでの(一週間)になります。
意味】彼岸とは昔のインドの言葉で「パーラミター」波羅密の漢訳である到彼岸を意味します。到彼岸とはむこう側の世界(仏・悟りの世界)、反対にこちら側の世界(苦しみ・迷い・悩みの世界)を指します。またお釈迦さまが説いた貪・瞋・痴を三毒といい「むさぼりの心」「いかりの心」「おろかな心」を指し、その心を捨て彼岸へわたる六波羅密「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」の教えを実践する修行の期間なのです。
お彼岸は、先祖を敬い、仏の教えに従って生活をすることを再確認するための期間であり、次の世代に受け継がれるように、ご家族皆様でお墓参りをすることが大切です。
 
 
写真】これは曼珠沙華(マンジュシャゲ)と言って彼岸花と呼ばれる多年草です。変わった名前ですが、インドのサンスクリット語の(マンジュシャカ又はマンジュシャゲ)の音写が語源とされ、赤い花が多く白い花は珍しく、当山でも白く咲くのは一カ所だけです。秋のお彼岸になると不思議と必ず咲きます。鱗茎(りんけい)には毒性があり、よく土手や田んぼの畔(あぜ)などに植えられて、モグラやネズミなどの小動物が穴を掘るのを避けると言われています。この花を見ると、「暑さ寒さも彼岸まで」と言う言葉を思い出します。昔は甘いものは贅沢品で、お彼岸には、ぼた餅(春は牡丹餅、秋はお萩と呼びます)や、みたらし団子をお仏壇(ご先祖様)に供ええて、後で家族が集まりそれを頂くのが楽しみでした。今でも、毎年「ご本尊様にお供えください」と、檀信徒の方がお上げくださいます。日本の良き習慣として、皆様もご先祖様やお墓参りの話をしながら、家族で美味しく頂いてみてはいかがですか?
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