当山の参道入口に祭られているお地蔵様は、古くは「旧中川のいぼとり地蔵」として地域の方々に親しまれ、ご信仰を集めてきました。塩地蔵とも呼ばれているので、皮膚に病がある方がお塩を供え治癒を祈り手を合わせ、その塩を患部に振りかけると効き目があるとされています。市販のお薬を塗ったり、病院に通院されてもなかなか治らない方が、その治療と共にいぼとり地蔵様をご信仰することによって効き目があるとされています。現在でも、皮膚の病でご利益があったと当山にお礼を言いに来る方がよくいらっしゃいます。
慈悲深いお地蔵様は特に弱い衆生ほどお救い下さると言われており、昔から皮膚の病は免疫力の弱い赤ちゃん、子供、お年寄りに苦しんでいた方が多いため、「子そだて いぼとり地蔵尊」として現在も親しまれご信仰を集めています。