本堂建立記録

   
 平成26年3月に、東日本大震災による屋根裏床下等の未調査部分の被害もふまえ、ご本堂全体の現状調査を実施いたしました。国の発表に基づき東海大震災・東南海・南海連動型地震に備え、また瓦も寿命をむかえておりますので、当初は修繕改修及び耐震施工を行う予定でございました。大手建設会社二社に調査を依頼したところ、被災部分も多数発見されましたが、それどころか耐震施工を施しても十分ではなく、その後五十年から六十年で建替えを余儀なくされる可能性があり、今後予想される大地震での倒壊の恐れさえも指摘される結果が出されました。ご本尊様をお守り頂くためにも、また当山にご法要・参拝・墓参等のためにご来寺される檀信徒の皆様の安全の確保のためにも、役員会に於いて厳粛に審議した結果、ご本堂を建替えることと決定いたしました。
 
 
フォーム
 
基礎コンクリート2
2016-02-05
 前回の配筋工事からの検査も終了し、次に型枠をはめて基礎にコンクリートを流す打設工程になりました。朝から次々とリレーのようにコンクリートミキサー車がやって来ました。広いご本堂なので、本日来たミキサー車は全部で15台だそうです、作業員の方もお昼返上での作業になりました。11時にご法事がありましたので、途中気を使いながら作業をしてくださいました。何度も何度も表面をならし、3時頃にようやく基礎のプールが出来上がりました。旧ご本堂が解体され更地になった時は意外と狭く感じましたが、向拝の部分まで基礎が打たれたせいか、とても広く感じます。
 
基礎工事
2016-01-28
早朝、大きなクレーン車がバックで入って来ました。始めは珍しい光景だと思いましたが、すっかりお馴染みの光景なってきました。前回の捨てコンクリートからの墨出し作業が終了し、鉄筋をクレーン車で搬入し、配筋工事に入りました。二人の作業員の方が鉄筋と鉄筋をていねいに結束線で結んで、格子状に細かく組み合わせ固定していきます。広い本堂の基礎なので気の遠くなる大変な作業です。予定ではこれが終わると設計士の先生の配筋検査があり、基礎の形に合わせて型枠を作る作業に入ります。生コンを流し込む(打設)の作業が行われ、基礎のプールができあがります。この後ベタ基礎のため、内側の型枠が外され、立ち上がり部分(布基礎)の型枠を作る作業をし、もう一度打設が行われます。
 
墨出し作業
2016-01-23
大雪のあと晴天が続いたため、 地盤表面に打たれた捨てコンクリートもしっかり固まってきました。この養生期間に墨出し作業が行われました。墨出しとは、建物の柱の中心線や床・壁の仕上げ面など、工事の基準となる線を構造体などにしるすことです。作業員の方が設計図面を見ながら、基礎工事の基準となる線をしるしていきました。これで正確なご本堂の大きさと位置が出されました。養生期間が終わると、コンクリートと鉄筋を使用し、建築の土台となる基礎部分の作業に入ります。月末に大きなクレーン車が入りますので、ご来寺の際にはお気を付けください。
 
基礎工事 捨コンクリート
2016-01-19
一方東京では、地盤改良が終了しました。しばらく雨が降らず、地盤改良剤を混ぜた地盤の表面が固まらないと心配していましたが(中は地面の水分で固まるそうです)、1月18日夜半に降った雨とその後の大雪で、地盤表面もしっかり固まりました。まさしく「雨降って地固まる」です。翌日は晴天になり、朝からコンクリートミキサー車が次々とやって来ました。捨てコンクリートを打つ作業です。捨てコンクリートとは、構造体(基礎)の位置を決めるための前処理として敷くコンクリートのことです。数日間養生してから墨出し作業に入ります。工事中は墓地の通路が狭くなっておりますので、墓参の際にはお気を付けください。
 
虹梁検査 石川県~富山県 2日目
2016-01-19
2日目は、ご本堂の梁・欄間等に彫刻を施していただく澤彫刻店の作業風景を見学に、石川県から富山県南砺市、彫刻の里「井波」に向いました。宿泊先から伝統工芸士の澤 義博氏に連絡した時はまだ雪は積もってない様でしたが、向う途中の吹雪であっという間に一面銀世界につつまれました。澤 義博氏は全国各地の社寺彫刻を数多く手がけ、平成26年の富山県伝統的工芸品展コンクールにおいても金賞を受賞され神社仏閣彫刻を得意としています。写真左側のマスク姿の方がご本人です。写真中央は澤氏が中村先生と当山で打ち合わせを行った時のもので、その通りに仕上げられていました。今回当山のご本堂の彫刻の原画は全て中村先生が描き、荒彫は全て澤氏によって直接彫っていただきます。新しいご本堂はこのお二人の連携によるの彫刻(作品)で埋め尽くされます。写真右側は井波彫刻総合会館で、貴重な彫刻を見学することができました。
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